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向井 雅之
JAERI-M 88-106, 15 Pages, 1988/06
低レベル放射性廃棄物の陸地処分に対する安全性は、人工バリアと天然バリアにより確保する。特に、天然バリアとして機能する通気層および帯水層における放射性核種の移行に関しては、我が国の環境に適合した評価を行うことが重要である。その場合、地中における水の流れは、核種の移動を評価する際に基礎となるべき要因の一つである。それ故、通気層土壌のうち我が国の丘陵等に最も普遍的に存在するローム土および砂質土により構成される成層土壌を対称として、その透水性および保水性等の水理特性の測定を行った。
山本 忠利; 斎藤 和明; 武部 愼一; 和達 嘉樹
JAERI-M 84-231, 15 Pages, 1985/01
飽和層(帯水層)土壌中における放射性核種の移動速度を水の移動速度と関連して評価するため、サーミスター型センサーを用いたパルス加熱検出方式による水流速測定装置を試作し、土壌中における水流測定に関する基礎的な検討を行なった。本装置は土壌中にヒーターとセンサーを埋設し、ヒーターにパルス過熱を行ない、センサーが検出した温度変化を計ることにより、土壌中水流速を求めるものである。本測定法により飽和層土壌中の水流速測定が可能であることを確認した。また、測定における最適条件も見出した。
大貫 敏彦; 大塚 芳郎; 小川 弘道; 山本 忠利; 鷲尾 方一; 和達 嘉樹
保健物理, 19, p.13 - 18, 1984/00
放射性核種(Co,Sr,およびCs)の帯水砂層中の移動について、模擬帯水層槽(帯水層:40cmW70cmL25cmH)を用いて検討した。その結果、それぞれの核種の移動性の傾向は、濃厚な濃度部分に着目すると、SrCoCs となり、希薄な濃度部分に着目するとCoCsSr となった。希薄な濃度部分の移動性の傾向は、Coは難溶性のCo(OH)を形成するため、Csは土壌微細粒子に非常に吸着するためである。したがって、CoおよびCsについて水酸化物種および粒子種の移動について検討することは、低レベル放射性廃棄物の浅地中処分を評価する場合に重要である。
大貫 敏彦; 和達 嘉樹
日本原子力学会誌, 26(10), p.880 - 882, 1984/00
被引用回数:3 パーセンタイル:59.52(Nuclear Science & Technology)放射性コバルトの砂層中移動について、カラム実験により検討した。その結果、pH12におけるCoの移動速度は、pH3におけるそれの60倍の値を示した。このことは、陸地処分の安全性評価上、廃棄物固化体から浸出する放射性溶液の酸性度に対応する Retardation Factor を用いる必要があることを示唆するものである。
和達 嘉樹; 大貫 敏彦; 松永 武; 甲斐 倫明
日本原子力学会誌, 25(12), p.979 - 985, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:35.11(Nuclear Science & Technology)低レベル放射性廃棄物陸地処分の安全評価モデルについて解説する。現在提案されているモデルのなかでもよく整備されている米国のEPAおよびNRCの安全評価モデルについて、モデルの開発の経緯ならびにモデルの基本的考え方およびモデルの概要を紹介する。さらに、我が国において実施される低レベル放射性廃棄物陸地処分の安全評価上、安全評価モデルとして重要を考えられる点について言及する。
大貫 敏彦; 和達 嘉樹
日本原子力学会誌, 25(6), p.486 - 493, 1983/00
被引用回数:13 パーセンタイル:78.70(Nuclear Science & Technology)土壌微細粒子の移動を考慮して、砂層中におけるCsの移動について検討した。その結果、一部の土壌微細粒子はCsを伴って砂層中を移動することが明らかとなった。土壌微細粒子の移動を考慮した、砂層中におけるCsの移動を表わす数学モデルを提案した。その数学モデルにより求めた、砂層中のCsの濃度分布曲線および流出曲線と、実験により得られたそれらとの間によい一致を見た。したがって、本モデルは、砂層中におけるCsの移動を予測する改善された一方法であると考えられる。
山本 忠利; 原田 芳金; 斎藤 和明; 和達 嘉樹
JAERI-M 82-143, 58 Pages, 1982/10
低レベル放射性廃棄物の陸地処分に関する安全性評価試験を実施する施設として、環境シミュレーション試験施設の概念設計を行なった。本試験施設は、自然状態(未撹乱状態)の土壌を充填した地中シミュレーション装置により放射性核種の地中移動を調べるためのものであり、昭和57年度内に完成する予定である。本報は、環境シミュレーション試験施設の概要をまとめたものであり、試験の役割、使用する放射性物質、施設の概要に加えて、試験の概要、試験装置の概要、施設の安全性についても記述している。
武部 愼一; 山本 忠利; 和達 嘉樹
保健物理, 17, p.437 - 442, 1982/00
地中モデル装置を用いて、通気砂層中におけるCo,SrおよびCsの放射性核種の移動と分布について検討を行った。放射性核種の垂直方向への移動に関しては、吸着化はいずれの核種についても砂層表面から近い範囲では指数関数的に急激に減少したが、その後は緩やかな減少を示した。放射性核種の二次元方向への分布に関しては、Csの場合、吸着比は垂直方向に均一に減少し、Coの場合、砂層中心部は周辺部に比べて移動が大きく、Srの場合、Coと同様な減少する傾向を示した。さらに、各放射性核種の実測濃度分布を拡散方程式により計算した予測濃度分布と比較すると、Srの移動については両濃度分布は比較的一致し、ほぼ予測できることが明らかとなった。
和達 嘉樹; 山本 忠利; 武部 愼一; 大貫 敏彦; 鷲尾 方一; 原田 芳金*; 斎藤 和明*
日本原子力学会誌, 24(3), p.182 - 187, 1982/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)低レベル放射性廃棄物の陸地処分法には我国の地理的、社会的条件から、地表近くの地中に構築した構造物中に廃棄物を処分する地中処分法が可能な方法として検討されている。この地中処分法に対する環境安全評価に寄与するため、土壌を未撹乱で採取し、放射性核種の挙動を調べる「環境シミュレーション試験」を現在計画している。本報は、この「環境シミュレーション試験」について解説するものである。
武部 愼一; 山本 忠利; 和達 嘉樹
JAERI-M 9705, 12 Pages, 1981/09
放射性廃棄物の陸地処分に関する安全性研究の一環として、不飽和層(通気層)土壌中における放射性核種の移動速度を水の移動速度と対比させて評価するため、サーミスター型センサーを用いた水流速測定装置を試作し、土壌中における水流速の測定を行った。本装置は、土壌内に埋設した数本のサーミスター型センサーを用いて、水の移動に伴う熱伝導度(温度)変化を逐次測定することにより、土壌中の水分量が比較的低い範囲において土壌中水流速の測定が可能である。
和達 嘉樹; 山本 忠利
保健物理, 16, p.225 - 229, 1981/00
我国における低レベル廃棄物の実現可能な処分方法としての陸地処理に関する安全性研究に重点を置き、低レベル廃棄物の処分対策、安全性研究の現状と課題、および放射性核種の地層中移動式について解説した。
武部 愼一; 山本 忠利; 和達 嘉樹
JAERI-M 8824, 14 Pages, 1980/04
本報は、放射性廃棄物の陸地処分の安全評価に関する基礎的研究である。通気層中の放射性核種の挙動を明らかにするために、前報の小規模地中モデル装置による実験に引続き、中規模地中モデル装置による実験を行い、Cs,CoおよびSr-Yについて、通気層中での移動および分布を調べた。放射性核種の砂層中垂直方向への分布比は指数関数的な急激な減少を示す。このことは、放射性核種の大部分が最初の砂層、すなわち流下口付近の砂層に吸着されるためである。放射性核種の砂層中での二次元分布状況は次のようである;Csの砂層中での水平方向および垂直方向への移動はいずれも小さい。Coの砂層中での水平方向および垂直方向への移動はいずれも大きい。Sr-Yの砂層中での水平方向への移動は小さいが、垂直方向への移動は大きい。その分布はCsのそれに類似している。結局、放射性核種相互間の移動と分布の違いは、それら核種の化学形(イオン形或いは非イオン形)に起因することがわかった。
山本 忠利; 武部 愼一; 和達 嘉樹
Radioisotopes, 29(8), p.373 - 376, 1980/00
CsとSrの放射性核種の砂に対する吸着挙動を調べ、さらに分配係数に及ぼすpHの影響を調べ、それらの結果に基づいて放射性核種の分配係数について検討したものである。 CsおよびSrの砂への吸着様式は、10~10mol/lの極低濃度範囲では、Freundlich型吸着の近似であるHenry型吸着に従うことが分かった。このことから、砂の粒度、pH、共存塩濃度等の条件が一定であるならば、放射性核種の分配係数は核種濃度に依存せず、一定の値をとることが明らかとなった。
石原 健彦
原子力工業, 21(10), p.1 - 5, 1975/10
わが国の原子力開発が始まってから現在までの20年間における放射性廃棄物処理処分の問題の展開,成果,問題点を展望する。RI利用廃棄物から原子炉運転廃棄物へ、さらに再処理廃棄物へと段階をあがり、それらに対して一括処理処分事業がおこされさらに廃棄物処理処分センターがつくられようとしている事情を述べ、今後10年間のナショナルプロジェクトとして開発試験を進めることを提案する。